婚活 仲人のひとりごと　【静岡の結婚相談所 エンマレッジ】

35歳女性会員Sさんが成婚退会の手続きに来てくれました
お相手は2歳年下の33歳。
活動期間は2年4ヶ月、交際期間4ヶ月で成婚退会です。



28歳から婚活を始めました。出身が静岡ではないので知人も少なく、積極的に行動しないと出会いはありません。婚活パーティや合コンにも参加しましたが、結婚を考えられる人との出会いは難しかったです。

実はSさん、日本のトップクラスの大学・大学院を卒業された才女。お仕事も、ある分野で世界に名の通った企業にお勤めの為、結婚しても仕事は続けていきたいのが結婚の条件。当然、相手に求める経歴も、自分と同等の方を希望されていました。

結婚相談所なら、相手の経歴も分かった上でお会いできます。ただ、真面目だけど恋愛経験も少ない男性ばかりなのかなと、入会当初は不安に思っていました。

最近では、高収入の男性も女性に対して「仕事を続けてくれる方」「安定した職業の方」を求める傾向にあります。
彼女にも当然、高学歴・高年収の方から沢山のお申し込みが届き、お見合いも沢山組めました。

条件でいえば理想の方達ばかりでしたが、少々個性的な方が多かったです。例えば、趣味で社交ダンスを習っている男性は、ドライブ中の音楽もルンバ・サンバばかりを延々と流すなど、こだわりが強かったです。優秀なせいか、ご自分の意見が絶対だったり、意見の押しつけも強く、私自身が一緒にいる事を楽しめていませんでした。

また、私も仕事はどうしても続けたい、でも自分の思う条件の方が近場にいなくて、ギリギリ中間地点に住めそうな近県の方まで地域を広げましたが、相手は譲ってくれませんでした。

そもそも、静岡県に彼女の経歴に見合う様な企業は数が限られていること。経歴にこだわるなら、東海・関東までエリアを広げるしかありません。自分が静岡で仕事を続けていきたいなら、静岡の平均年収を基準にしないと難しい、と何度となく話をしました。また、お互いの中間地点に住めないかとお相手に話しても、好条件の男性が通勤時間に負担のかかる人をわざわざ選ぶ事はなかった様です。

この問題が、Sさんの婚活を長引かせてしまった大きな原因でした

相手から突然「交際終了」の連絡が来て落ち込む事も多かったです。新しい人を探そうと思っても、自分の条件に合う人がいない状態で、「もうダメかも・・・」何度もそう思い、途中で数ケ月休会もしました。でも、このままでは出会いはないし、再開しようと思い立ちました。

再開するにあたり「自分が仕事を続けていきたい」事を譲れない条件とし、相手の大学名や年収にはこだわらない様にしよう。仕事を真面目にして、人として対等でいられる方なら・・と、改めて活動の指針を決めました。

休会から戻ったSさんは、少し吹っ切れている様に見えました。2年間彼女を見てきて、仕事を続けていきたい気持ちは一切ブレていなかったこと。彼女と同等の学歴は全国的にも多くはないので、そこを拘るよりも、人として尊敬できる相手の方が仕事も応援してくれる筈と、AコースからWコースに変更し、仕切り直しすることになりました。

それからわずか1ヶ月。
運なのか？縁なのか？仕切り直しが良かったのか？
運命の相手に出会います。

特別プロフィールに魅かれたわけではありませんでした。でも、プロフィールの内容から、しっかりしたいい人そうな雰囲気が伝わってきました。お見合いでは、終始照れた様子で目を見て話してくれませんでしたが、不思議と嫌な印象ではありません。試しにもう1度会ってみる事にしました。

2歳下の彼ですが、実は彼も他県出身の方。安定した企業にお勤めで、年収も彼女と同等レベルの優秀な男性です

初デートで「私は結婚しても仕事を続けていきたいです」と、最初から話してみる事にしました。今までも、交際相手に同じ質問をすると、大抵の方は「2人で働いた方が収入が安定するから助かる」と言われてきました。
しかし、彼は今までの人と違っていました。

「やりがいを感じているなら、ぜひ続けて欲しいです。お互い地元（静岡が）じゃないし、社会と繋がっていたい気持ちはよくわかります。もちろん、応援しますよ！」

家計を助ける為じゃなく、私の夢を応援するといってくれた彼。この時点で私の気持ちは決まりました。

Sさんは頻繁に相談や報告をしてくれる方ですが、今回の様に、お互いが対等に話が出来て、Sさんの気持ちも思いやってくれる方は初めてだったと思います。クールな女性なので、恋愛感情を自覚するまで少々時間は掛かりましたが、彼の方から積極的にアプローチがあった事。今までの活動や自分の恋愛パターンを考えた時に、この感情は決してマイナスではない事に気づき、4ヶ月の交際期間を経て成婚退会となりました。

プロポーズは事前にYumiさんから打診があったので、サプライズ感は薄かったですが（笑）でも、いいレストランを予約するなど、一生懸命に考えてくれた事が嬉しかったです。彼の優しい（思いやってくれる）人柄、全部を合わせるのではなく、自分の考えもきちんとある人です。

Yumiさんは交際中も細かい事やうるさい事は言わず、でも、相談した時には的確に答えをくれて助かりました。アドバイスも押しつけはなく、自分で答えが出せるように話をしてくれます。人生を決める大きな決断の時に、親でもなく、友達でもなく、客観的な意見をもらえるのはとても良かったです。また、日程調整などもスムーズに対応してくれ、やりやすい環境でした。

女性の優秀すぎる経歴の方は、対象となる方の競争が激しく苦戦しがちです。相手の経歴にこだわり、自分の要求も譲れない、さらに倍率高め。婚活が苦しいのではなく、自分で苦しくなる様な状態にしてしまっている事。ここにどう折り合いをつけていけるかが、鍵だと思います。

2年以上の活動を終えて、本当に大変でしたが、もし、今私と同じ様な悩みを抱えている方にも、あきらめずに頑張って欲しいと思います。Yumiさんのブログを読んでいると、あっという間に成婚される方も多いです。私も何度も不安に思ったり、辞めようと思ったこともありましたが、あきらめずに続けていけばいい人に出会えると思います。

Sさんは決して、自分の希望条件を下げたわけでも、妥協して相手を選んだわけではありません。頭で考えた理想条件の人とも何人かお会いしたけれど、自分の気持ちが動かなかった。この経験があったから「結婚相手に求める条件って何だろう？」と思えたのです。

真剣に結婚を考える同士のお見合いだからこそ、相手の本音、本質に触れる事ができること。真剣な方達と、沢山向き合う事で、本当に自分が求めていたものに気づけるのかもしれませんね。

Sさん、長い期間婚活お疲れさまでした＆成婚退会おめでとうございます。
いつまでもお2人仲良くお幸せにね～


美味しいお菓子も頂きました。